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瑞泉寺太子伝会(ずいせんじたいしでんえ)

毎年、7月22日~28日に瑞泉寺にて開催される。後小松天皇より御下賜の「太子二歳の尊像」の開扉、八幅の「聖徳太子御絵伝」の絵解き、そして寺宝の虫干しをする。

明徳元年(1390)、瑞泉寺開基綽如が宮中において、聖徳太子を講じ、その賞として後小松天皇の勅によって、加茂神社に秘蔵してあった太子自彫の二才の尊像と、巨勢金岡(こせのかなおか)筆の絵伝八幅が下賜され、周円上人の号をたまわったと伝えている。瑞泉寺12代応現院(俳号:桃化)が弁才に優れており、毎年6月22日から7日間にわたって行われていた宝物の虫干しを太子伝会と称し、聖徳太子の遺徳を偲ぶ八幅絵伝の解説を行った。これが今日まで続く太子伝会の始まりとされている。その後、絵伝の解説と聖徳太子二歳の尊像の開帳が毎年の恒例となった。

出典

・井波町史編纂委員会編『井波町史 上巻・下巻』1970年
・千秋謙治『井波 歴史のうねり600年』1990年

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