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瑞泉寺 太子絵伝(ずいせんじ たいしえでん)

太子信仰が盛んになるにともない、太子像の造立、太子関係の曼茶羅の作製と平行して、太子絵伝の制作も盛んになった。鎌倉末期から室町時代にかけて盛んに製作された。瑞泉寺所有の太子絵伝は、堅幅絵伝で八幅の懸福仕立てにしてあり、移動性と大衆観覧を兼ね備えている。巨勢金岡(こせのかなおか)筆と伝えられており、今から1100年前ほど前に書かれたものとされている。この絵伝を通して、聖徳太子の遺徳が語られるのが「瑞泉寺太子伝会(たいしでんえ)」である。

出典

・井波町史編纂委員会編『井波町史 上巻・下巻』1970年
・千秋謙治『井波 歴史のうねり600年』1990年

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