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高瀬神社(たかせじんじゃ)

井波町高瀬字神子畑に鎮座し、式内社一宮として県内でもっとも由緒高い神社である。祭神は高瀬神として「六国史」に記載されているが、社伝では古来大己貴神(おほなむちのかみ)を主神とし、天活玉神(あめのいくたまのかみ)・五十猛命(いそたけるのみこと)を配祀している。初詣には非常に大勢の参拝者で毎年賑わう。

高瀬神社が史料の上にはじめて姿をあらわすのは、8世紀の末である。「続日本紀」という歴史書の中で、宝亀11年(780)12月14日に越中国砺波郡にある高瀬神を従五位の下に叙す、と述べられている。その後次々に神階を昇叙されて、貞観元年(859)には正三位の地位が与えられた。当時の越中国で、このように高い位を授けられた神は、射水郡の二上神とこの高瀬神だけである。

出典

・井波町史編纂委員会編『井波町史 上巻・下巻』1970年
・千秋謙治『井波 歴史のうねり600年』1990年

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