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井波風

八乙女山地から山麓に吹き下りる南の風で、井波地域を中心に強く吹く風。井波地域から旧庄川町の一帯は、南風の特に強い地帯である。昔から井波の一帯に強風が吹くのは、井波地域の背後の八乙女山の尾根づたい、南西約1kmの尾根にある風穴と呼ばれる岩の隙間から吹き出すと伝えられてきた。ここに風を静めるために不吹堂(ふかんどう)が建てられ、風神が祀られてきた。八乙女山地の周辺には、このような風神堂が多く分布している。この井波風は、井波地域において昔から多くの大火を誘発している。

出典

井波町史編纂委員会編『井波町史 上巻・下巻』1970年

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