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城端蒔絵(じょうはなまきえ)

城端漆器は、城端蒔絵として広く知られている。現在、城端蒔絵として世に伝わるものを見ると、大体二つの様式に分けることができるといわれている。一つは密陀蒔絵のもので、他は白漆蒔絵である。密陀蒔絵は、畑治五右衛門から徳左衛門あたりの初期の作品にみられるもので、白漆蒔絵はそれ以後の製作に属するものと思われる。今城端地方に遺っている名品は、多く後者に類するものである。城端蒔絵は小原一家の専業であったとみられ、その特色となっている密陀蒔絵、白漆蒔絵は一子相伝の秘法として絶対門外不出で、門弟にすら教えなかったという。

出典

城端町史編纂委員会編『城端町史』1959年

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