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荒木得三

音楽家。明治二十四年三月十六日、城端町に生まれる。幼いときより音楽を好み、その才能は早くから認められていた。東京音楽学校に入り、本科器楽部を卒業、バイオリン専攻で身を立てた。県下の音楽教育の指導に当たり、昭和二十三年六月、富山県知事・富山県文化連盟より第一回富山県文化賞をうけた。主な音楽作品としては、富山県御大典奉祝行進歌、梨本宮殿下奉迎歌、北日本新聞社社歌、県内の小学校歌など、数多くの作品を残した。また、五箇山民謡むぎや節を五線譜に載せて唄い易くし、普及に貢献したことも特記すべきである。

出典

城端町史編纂委員会編『城端町史』1959年

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