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蛇喰 神明社

井口地域蛇喰地区にある神社。「正徳社号帳」には「神明・八幡・わか宮・一ノ宮」の四社が蛇喰村に鎮座したとあり、このうち神明社は北野村山伏海乗寺が神事を勤め、ほかの三社は百姓が神事を行う百姓持宮であったとされる。明治二十年(1887)の記録では、赤祖父川左岸に、豊受姫命を祀る村社の神明社、天児屋根命を祀る無格社春日社があった。さらに赤祖父川沿いに誉田別命を祀る無格社の八幡社の三社がある。この三社の移転統合の「神社移転之義ニ付願」は、明治二十年九月に県に提出され、翌年一月二十六日に認可された。昭和十五年(1940)には遷宮五〇年として社殿の改築・鳥居・社標が建立された。遷座した神明社の跡地に建つ地蔵堂では、八月二十三日に「神明さまの祭」また、赤祖父川沿いの八幡社跡に建つ水神堂では六月二十六日に「八幡の水堂祭」が営まれる。また、赤祖父川右岸に広がる丘陵に蛇喰の入会山があり、そこに通称宮様山とする小高い山がある。この麓に「山の宮さま」と称する石龕のお堂があり、昭和三十年代に新築された御影石の堂祠内には、神像の石像が安置してある。

出典

井口村史編纂委員会編『井口村史 上巻・下巻』1995年

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