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(あわ)

五箇山地方の粟の品種はクロアワ・モチアワ・ネコデ・ムコダマシなどがあった。
ムコダマシは、こねると白くて粘りがあって、米の餅とよく似ている。その名は、「正月に大事な婿殿が来てくれたが、米の餅がないので、代用としてこの粟餅を出した」という話からついたとされる。粟を飯に炊くときは、水加減が肝心であった。粟飯には粟だけのものと、米を混ぜて炊いたものがあり、上白にした粟飯は適度の粘りもあって、米飯に劣らず味も良かった。アワ餅は冷えると固くなるので焼いて食べる。山畑やナギ畑の2年目に作られる。5月末に直蒔きする。

出典

・利賀村史編纂委員会編『利賀村史1~3』2004年
・平村史編纂委員会編『越中五箇山 平村史 上巻・下巻』1985年

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