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細島熊野神社の旧御神体(ほそじまくまのじんじゃのきゅうごしんたい)

平成4年8月1日、利賀村有形文化財(彫刻)に指定。神社祭祀の変遷を伝える貴重な資料。
木像と石冠の2点がある。石冠は、畑などから偶然出土したものを、神の憑代として祀ったと推察される。木像の背面には薬研彫で「慶安5年(1652)9月吉日 源太郎献佛」の銘がある。源太郎は、細嶋の屋号「いえ」家の先祖で、当時下梨村市助とともに五箇山の十村も勤めていた有力者である。古老によると、木像は十村が自らの手で彫り上げたもので、これを従来までの石冠に代えて御神体にしたという。このように神体が他のものに推移し、しかもその年代が具体的にわかる例は極めて少ない。

出典

利賀村史編纂委員会編『利賀村史1~3』2004年

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