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入谷の不動明王(いりたにのふどうみょうおう)

昭和45年8月31日、利賀村指定有形文化財(彫刻)に指定。入谷の旧家甚九郎の屋敷から出土したとされる。不動明王像は遍身の火焔とともに、右手に宝剣をとり、左手に羂索(けんさく)を持つのが基本であるが、この像は蛇型の竜索を左手にしているのが珍しい。金剛堂山に今も「竜口」の地名が残ることや、入谷の氏神社でもある百瀬川の加茂社がかつて「大日堂」と称されていたことなどと深い関係を持つ。本像は、金剛堂山をめぐる信仰と歴史の数少ない遺品の一つであるといえるだろう。

出典

利賀村史編纂委員会編『利賀村史1~3』2004年

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