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脇谷の栃の木(わきたにのとちのき)

大正15年10月20日、国指定記念物(天然記念物)指定。トチの代表的巨樹。トチの実は古くから食用にされ、人との関わり合いが深かった。したがって、トチの木も大切に扱われたのであるが、集落内にこれほどの大木が残存する例は少ない。これはその昔平家の落武者がこの谷に逃れたとき、月明かりの下で追討軍がこのトチの木いっぱいに咲いた白い花を提灯の山と見間違え落武者たちが追討軍を返り討ちにすべく集結していると思い、恐れをなして引き上げたという伝承と関連するのでは、とされている。村人にとっては、先祖の命を救った大恩ある木とみなされてきた。幹周り11.89メートル。

 

出典

利賀村史編纂委員会編『利賀村史1~3』2004年

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