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利賀の初午(とがのはつうま)

約200年くらい前から利賀上村、利賀下村、岩渕地区に伝承されてきた民俗行事。
毎年1月15日に、子供が藁で作った馬の頭を持ち、深い雪を踏み分けながら家々を訪ねて回り、養蚕の振興と家内安全、五穀豊穣を祈願する。古くから蚕の守護神は馬として、蚕室には馬の絵が貼られ、神様として敬われていた。このことからハツウマ行事は繭の豊作祈願が主体であることもうかがえる。利賀地域では、行事の一切を子どもだけで行うところが特徴とされる。かつては男子のみで行われていたが、現在は女子も加わっている。

昭和57年12月21日、文化庁から記録作成等の措置を構ずべき無形の民俗文化財に選択。平成16年7月16日、県指定無形民俗文化財に指定。

出典

利賀村史編纂委員会編『利賀村史1~3』2004年

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