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道場(どうじょう)

道場は、形式的には本寺の布教所とされているが、道場を運営面でも経済面でも支えていたのはムラ共同体であった。求道者を中心に道場が村々に作られ、それが次第に寺院化していくのが常だが、五箇山では長く道場のまま残されているものが多い。五箇山においては、一つのムラに一つの道場があり、各門徒は道場を通じて、道場の本寺である寺と寺檀関係を結んでいた。門徒と道場の関係は、ムラ共同体と一致していた。精神的なよりどころ、公共の集会所としての機能もあった。

出典

平村史編纂委員会編『越中五箇山 平村史 上巻・下巻』1985年

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