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白山宮(はくさんぐう)

平地域上梨地区にある神社。昭和33年5月14日、国指定重要文化財に指定された。
白山宮の本殿は中世の歴史を示す建造物で、文亀二年(1502)の再建棟札を現存する。屋根は切妻造りに庇をつけた流造りで、原始的な姿を保っている。全体に木割が太く、山間部にありながら様式的なくずれも少なく、県下で最古の木造建築といわれる。大正十年に本殿を拝殿内から外へ出し、上屋殿(さや堂)を建てて中へ納め、御開帳をした。御開帳は三十三年ごとに行われている。昭和五十六年(1981)より、境内整備にかかり、本殿、拝殿ともに一段上の場所へと移動させ、本殿を権現堂造の拝殿の中へ納めて元の姿に戻し、また拝殿を新築した。白山菊理媛命(しらやまきくりひめのみこと)を祭神とし、諏訪大明神、宇佐八幡、弥陀如来そのほか神像・仏像を祭っている。中世山岳宗教に関係する神宝類を所蔵する。また、神楽舞・こきりこ踊りの神事も受け継いできた。

出典

平村史編纂委員会編『越中五箇山 平村史 上巻・下巻』1985年

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