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瑞願寺

平地域下梨地区にある寺。真宗大谷派。「瑞願寺由緒書」の伝えるところでは、先祖の常見坊は天台宗徒で楠氏の血筋をひいている。綽如上人の北国下向により、真宗に転じ一宇を建てた。瑞願寺古記録に下梨瑞泉寺の名があるが、天正九年(1581)の井波瑞泉寺五ヶ山退去以来の由緒を伝えるためのものであり、認許の寺号ではなかった。正しくは井波瑞泉寺下(した)下梨道場であった。明治十二年(1879)に、石川県の許可により独立寺院となった。法宝物として、阿弥陀如来木像一体がある。井波瑞泉寺が佐々成政に攻められたさい、難をのがれて預けられたままとなったものと伝承されている。他にも綽如上人御自画寿像などが所蔵されている。

出典

平村史編纂委員会編『越中五箇山 平村史 上巻・下巻』1985年

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