ジョーバ
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「りょうぶ」のこと。五月末から六月初めにかけて若芽や若葉を摘む。茹でてむしろに広げて干し、揉んでさらにツツで叩いて細かくする。茹でたものを絞り箱で絞って包丁で刻んで干すこともあった。これをクグツやタテ(むしろを筒状にしたもの)などを入れて貯蔵する。このジョーバを使ってジョーバママを作る。干したジョーバを前の晩に袋に入れて水につけておき、御飯が炊き上がった上へこれを堅くしぼって乗せて蒸らす。椀に盛るときに混ぜる。ジョーバママには味も匂いもない。春・夏・秋の朝に食べた。
出典
平村史編纂委員会編『越中五箇山 平村史 上巻・下巻』1985年
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