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蘭台(らんだい)

天明期(1781~1789)の井波俳壇。明和五年(1768)に瑞泉寺第十四代住職となる。安永三年(1774)、井波を訪れた三浦樗良(ちよら)が井波の俳人と連日句会を催していたが、蘭台もそれに参加した。安永5年(1776)には、京都の樗良の仮住まいを与謝蕪村らとともに訪れている。芭蕉の没後、堕落し低俗化していた俳諧を再び香り高いものにした与謝蕪村や三浦樗良と交流を持ち、蘭台の句はこの二人の句と遜色ないとされる。蕪村と蘭台の出会いは、芭蕉と浪化の出会いとともに、井波の俳諧史上重要な出来事であった。

出典

・井波町史編纂委員会編『井波町史 上巻・下巻』1970年
・千秋謙治『井波 歴史のうねり600年』1990年

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