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人喰い谷の伝説

平村にて語り継がれてきた伝説。
「五箇山の人が城端の町へ出る道に、横わたりの難所があった。村の人たちは重い荷をかついでこの道を通ったものである。その人をボッカといった。
ある冬、ここを通ったボッカが雪崩にあい、下の谷底へ押し落された。雪が消え春になった。川下へはボッカの使っていたネンジョ48本が流れ着いたが、ボッカの姿はなかった。それは、この谷が食べたからだといって、谷の名が『人くい谷』とついたのだそうである。」(平村史上巻より抜粋)

出典

平村史編纂委員会編『越中五箇山 平村史 上巻・下巻』1985年

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