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えんとこ節・えんやら節

昭和7年(1932)から13年間をかけて築造が進められた灌漑用の赤祖父溜池工事の作業唄。
<えんとこ節>
東西原エントコナー (アラ エーントコ エントコナー)
ヤレ 赤祖父谷にエントコナー (アラ エーントコ エントコナー)
ヤレ 落ちる木の葉がエントコナー (アラ エーントコ エントコナー)
ヤレ 石となるよエントコナー (アラ エーントコ エントコナー)
赤祖父よいとこ アラ 一度はおいで
ヤレ 春は花咲き ヤレ秋はもみじ
清き流れの アラ 赤祖父川で
ヤレ 五百町歩の ヤレ 稲が実るよ
山で床とりゃ アラ 木の根が枕
ヤレ 落ちる木の葉が ヤレ 夜具となる
わたしゃ赤祖父 アラ 堰堤の舟よ
ヤレ だれが初乗り ヤレ するのやらよ

<えんやら節(たこ打ち音頭)>
わたしゃ赤祖父 堰堤の舟よ (エンヤラホイノーセ)
アラ だれが初乗りするのやら (アラ エンヤラヤノヤー エンヤラヤノー ヤレコレ エンヤラホイノーセ)
山で床とりゃ 木の根が枕
落ちる木の葉が夜具となる
ゆうべ夜がよておいでるかと思うて
背戸の道まで七かえり
こよいおいでおいで お父っさんにゃ留守よ
おばば つんぼで目がうすい
こよい行くぞい 寝どこはどこじゃ
東まくらで窓の下
好いたからとて 毎晩いやよ
十日に二度とか三度とか
ねぶた眼にやいとが薬
やいて治らにゃ寝りゃ治る
こころ立てより気立てが大事
ついた餅よりこころ持ち(餅)
娘きりょうより気立てが大事
ついた餅よりこころ持ち
いやと言うのに無理から入れて
いれて泣かせる籠の鳥
粋な絣のモンペの下に
心中するよな穴がある
清き流れの赤祖父川で
五百町歩は黄金波
さわりかけたら痒くてならぬ
早く入れてよ耳掃除
昼は蛸つき夜なべに藁うつ
あねま居眠り無理はない
堰堤仕事は月末勘定
主との夜なべは通帳付け
意気なかすりのモンペの中に
金をあずかる万がある
大野の権兵衛さは力もち
背戸の丸山ひとかつぎ
原と大野は眺めがよくて
月が映って二つでる
井口城主はアケビが好きで
口のはたじゅう種だらけ

出典

井口村史編纂委員会編『井口村史 上巻・下巻』1995年

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