コート、カバン、靴
- 井波
- 1999年(第3回)
- 大門川河川公園
概要
名称 | コート、カバン、靴 こーと、かばん、くつ |
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制作年 | 1999年(第3回) |
設置場所 | 大門川河川公園 |
制作者 | アブデラ メリアニ(モロッコ王国) |
解説
私はこの作品で、モロッコの伝統的な衣装を着た男性の日常(生活)を表してみました。この衣装は“ジュラバ”(JELLABA)といって、素材はウールで冬のコスチュームです。この衣装は、モロッコの厳しい冬場に冷たい雨や寒風から身を守るのに大変役立つものです。普段(使わない時)は壁に掛けてあるだけですが、日常生活(外出時)には欠かせない衣装です。私達モロッコ人が共に生活してきた伝統的な服装です。“シュカラ”(SHUKARA)という力バンの中に、人間が必要とする物が詰まっています。“ベルガ”(BELGHA)という靴は、つくりが簡単な、はきやすい靴です。ぬぎやすく、はきやすい。家への出入りが容易にできるのです。これら3つの(ジュラバ、シュカ、ラベルガ)物で、モロッコの伝統的な生活様式(ライフスタイル)を表すことができます。私がこの機会にここ井波で、現代社会が忘れかけたモロッコの伝統的なコスチュームの良さを、木彫りの作品で表現してみました。