文化芸術文化財

荒町庵(旧米田楼)

概要

名称荒町庵(旧米田楼)
あらまちいおり(きゅうよねだろう)
員数1棟
地域城端
指定国登録文化財
種類有形文化財
建造物
種別国・登録有形文化財
所在地南砺市城端字西下町185
指定年月日平成29年6月28日
所有者一般社団法人 城端景観・文化保全機構

解説

明治後期の建築でかつては「米田楼」と呼ばれた料理屋であった。間口2間4尺、奥行6間の木造桟瓦葺き2階建て、切妻造り、平入の町家で、戦後増築され奥行(西側・裏側)は更に1間半延びている。
屋根は明治~大正期の北陸の町家に多く見られる登り梁形式とし、深くせり出した軒下に縁を設ける。縁のガラス障子に黄・緑の色付型ガラスが嵌められ、料理屋らしい華やいだ雰囲気を醸し出している。
戦前、曳山祭の巡行は夕刻になってここ荒町に入ったという。脂粉の香が漂う町一番の歓楽街で、所望※を受けた若連中は胸をはずませこれを勤めたという。見物人も多くここを通り過ぎるのに2時間余りかかったというが、今は30分余りで通り抜けてしまう変わり様である。
平成28年、空家となり荒れていたこの建物を有志が改修、曳山の所望宿「荒町庵」として復活させた。かつての華やかかりし荒町を垣間見せている。
※所望(しょもう)・・・城端曳山祭において曳山巡行の折、祝儀を出して家の前で庵屋台を留め、庵唄を聞くこと

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