立野原監的壕
- 城端
- 福光
- 市指定
- 史跡
概要
名称 | 立野原監的壕 たてのがはらかんてきごう |
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員数 | 2基 |
地域 | 城端、福光 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 記念物 史跡 |
所在地 | 南砺市立野原西3300番地、立野原東丸山1769番地6 |
指定年月日 | 平成26年4月9日 |
所有者 | 南砺市 |
解説
・目玉監的壕-立野原西(福光地域)昭和3年頃
【構造】 コンクリート製 半地下式 円筒形 ドーム屋根 【規模】 外径4.2m、内径2.27cm、高さ3.95m
・丸山監的壕-立野原東(城端地域)昭和10年代
【構造】 コンクリート製 地上式 円筒形 ドーム屋根 【規模】 外径6.0m、内径4.0m、高さ3.87m
日清戦争後、ロシアとの緊張が高まりつつあった明治31年(1898)11月、金沢に砲兵装備を有する陸軍第九師団が設置された。翌年から当時の南山田・太美山・東太美各村にまたがる一帯約450haが買収され「立野原陸軍演習場」が設置された。その後も買収が行われ600haに及ぶ国内有数の演習場になった。砲兵の実弾射撃訓練では、現在の南砺自動車学校のあたりから約5km離れた桜ヶ池の近くに向けて砲弾が発射された。「監的壕」は砲弾の命中率や性能を近くで観察するための施設で、昭和になってから頑丈なコンクリート製に作り替えられたものである。
2基の監的壕は、立野原台地がかつて軍事演習場に利用されていた歴史を今に伝える貴重な存在である。