広谷の大杉
- 福光
- 市指定
- 天然記念物
概要
| 名称 | 広谷の大杉 ひろたにのおおすぎ |
|---|---|
| 員数 | 1 |
| 地域 | 福光 |
| 指定 | 市指定文化財 |
| 種類 | 記念物 天然記念物 |
| 所在地 | 南砺市広谷 |
| 指定年月日 | 昭和63年2月18日 |
| 所有者 | 広谷地区 |
解説
広谷と才川七の集落境に１本の大スギがたっています。周辺は見通しがよく、遠くからでも一目でそのスギとわかる、とても目立った存在です。地元では「てんぐ」の住む木として恐れ、近寄ることがなかったといいます。
この木は、「アシウスギ」という雪の多い日本海側に適応した品種です。雪の重みなどで枝が垂れて地につくと、そこから根が伸びて１本の木のように生長する独特な種類のスギです。
樹齢は約８００年とされ、指定当時は幹の周囲７．２メートル、樹高約１６メートルもありました。周囲に張り出した太い枝がたくましく伸び、それらにフジやツルマサキ・フユツタが巻きついた様子は、一本の木でありながら、まるで小さな森のようにも見えました。
残念ながら、平成１６年の台風によって幹ごと裂けてしまったので、写真のような面影は残っていません。しかし、長い年月を経たこのスギは、今もなお静かにこの地を見守っています。