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善徳寺境内林

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概要

名称善徳寺境内林
ぜんとくじけいだいりん
員数67本
地域城端
指定市指定文化財
種類記念物
天然記念物
所在地南砺市城端405
指定年月日昭和63年12月7日
所有者善徳寺

解説

善徳寺は永禄2年(1559)に現在地に居城を築いていた土豪・荒木大膳の招きで移建されたといわれ、城端町の成立の根源とされている。それ以来、一度も火災に遭っておらず、境内の樹木もその歴史にふさわしい樹齢・樹種・樹叢を有するものである。特に山門をくぐって右側のスギは目通り7.15メートル、巨木で樹齢も500年以上と推定され、「荒木大膳駒つなぎの杉」といわれる。この木は度々の落雷により、先端部を失い、昭和56年には幹の中央にある空洞内で火災が起こり、一昼夜燃え続けたので樹勢が衰えたが、最近は新芽が出て立ち直りが見られる。スギでは5.8メートルのものが御殿の後ろにあり、他に5メートル台1本、4メートル台2本、3メートル以上8本の巨木を有する。ケヤキは、寺域の南西部に本堂を護る防風林として並立しているおり、最大のものは5.7メートル、他に5メートル以上2本、4メートル以上2本、3メートル以上6本がある。ケヤキは成長が早く、樹齢は300年前後と推定される。ツガは4.1メートル1本、他に3メートル以上1本がある。また、式台門内側のシダレザクラは慶安2年(1649)に当時の住職が手植えしたとの記録がある古木で、樹勢衰えているが毎年花を咲かせる貴重なものである。

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