才川七のつなぎがや
- 福光
- 市指定
- 天然記念物




概要
名称 | 才川七のつなぎがや さいかわしちのつなぎがや |
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地域 | 福光 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 記念物 天然記念物 |
所在地 | 南砺市才川七1257 |
指定年月日 | 昭和47年10月20日 |
所有者 | 宗善寺 |
解説
才川七の宗善寺(そうぜんじ)墓所に生息にているカヤで、樹幹は地境から1、2メートルで二幹に分かれ、このうち一幹は天に向かって立ち、もう一方は地を這うように自生しており、まるで龍が鎮座するかの様な外観を呈している。
葉が裏返るという特徴を持つことから、別名「ハガエリガヤ」とも呼ばれている。
宗善寺は元々、「開往寺(かいおうじ)」という真言宗の寺院であった。養老年間(717~724)に法相宗の僧・泰澄(たいちょう)が密教の修業のため医王山に留まっていた折、共に修業をしていた者に阿弥陀仏、三尊仏(釈迦、観音、薬師)を授けられた。
後にそれらを奉じて草庵を建てたことが開往寺の由来とされ、文明年間(1469~1487)に太美三郎(ふとみさぶろう)という者が住職の時に、浄土真宗の布教活動を行っていた蓮如の教えを受けて宗善寺に改められたとされている。
このつなぎがやは、蓮如がこの地に立ち寄った際にかやの実を植え、それが成長したものと伝えられる。地元では「蓮如上人お手植えのかや」として親しまれている。