文化芸術文化財

林道の炭酸孔

概要

名称林道の炭酸孔
りんどうのたんさんこう
地域城端
指定市指定文化財
種類記念物
天然記念物
所在地南砺市林道大林
指定年月日昭和43年9月2日
所有者個人所有

解説

この炭酸孔について、『越の下草』(安永期 宮永正運編)や『越中志徴』(幕末 森田柿園編)にかなり詳しく記載されているが、それぞれに『宝永誌』・『越中産物志』(元文2年)を所拠としているようである。初出は、元禄8年(1695)、芭蕉門の八十村路通が遺した俳諧の紀行文『城端十景』の中に記されている「渓辺醴泉」であろう。地中から噴出する炭酸ガスがどの様な作用によって酒の香を漂わせたのか分からないが、路通は醴泉と呼んでいる。
明治20年(1887)ごろよりこのガスを利用して鉱泉旅館が経営され、神経痛の湯として金沢方面からの入湯者が多かったが今はその面影はない。昭和40年(1965)には富山県が天然記念物として指定したが、その後、ガスの噴出量が低下し、所在すら不明確になったために指定から除外され、城端町指定を経て市の指定天然記念物となっている。

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