コレラ病死者の石碑
- 平
- 市指定
- 史跡
概要
名称 | コレラ病死者の石碑 これらびょうししゃのせきひ |
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員数 | 1基 |
地域 | 平 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 記念物 史跡 |
所在地 | 南砺市田向大平162番地 |
指定年月日 | 平成13年12月18日 |
所有者 | 田向地区 |
解説
天保8年(1837)のコレラ病により田向村では120余名が死んだ。流刑人の篠田余太夫は、この死者の弔いを発願して、石碑の建立を村民に呼びかけ、碑文を書いて石碑に刻ませた。
田向村には流刑小屋があって、多くの流刑人が去来した。村民と流刑人との間に生じたことがらの内、流刑人が村民を善導した例である。
この石碑は嘉永元年(1848)に建立され、正方形に自然石を並べて台座とし、切り石を積んだ上に石塔を立てたものである。これまで、この地には角柱状の墓石も石碑もなく、まったく新しい事業であった。刻字は、正面に南無阿弥陀仏、左側面に「天保八年疫病にて死者百二十有人あり、此の菩提を弔うため石碑を造立するものである」旨の碑文、右側面に「嘉永元年四月、施主 篠田余太夫、せわ人作助」と刻銘がある。
田向ではこの石碑を守り参詣を欠かさない。