井口城址
- 井口
- 市指定
- 史跡
概要
名称 | 井口城址 いのくちじょうし |
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地域 | 井口 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 記念物 史跡 |
所在地 | 南砺市池尻3他 |
指定年月日 | 平成4年1月10日 |
所有者 | 南砺市 |
解説
城跡付近一帯は、昭和30年代にほ場整備が行われたため、わずかに城内の一部が墓地として残る他は旧状をしのぶことができなくなった。現在は、城跡を記念する石碑がその位置を示すにとどまっている。
江戸時代の「宝暦一四年砺波郡古城跡山塚寺社古跡等書上申帳」によれば、城の規模は東西50間、南北30間程で、土居の他内外に幅3、4間の堀跡が残り、当時は田畑になっていたことや、古くより当地を「井口城」と言い伝えているとも記している。
これまでの発掘調査で東南部では堀が2重になっていること、城の遺構は主に南北朝から室町時代と戦国時代前期の2期に分かれることが判明している。そして、戦国時代には、古い堀の一部を埋め、防御力を高める形で再構築されている。今村小太郎が居住したとする伝承(明専寺由緒)も書上申帳の城跡の記述もこの頃を示すものといえる。