香城寺惣堂遺跡
- 福光
- 市指定
- 史跡


概要
名称 | 香城寺惣堂遺跡 こうじょうじそうどういせき |
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地域 | 福光 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 記念物 史跡 |
所在地 | 南砺市香城寺 |
指定年月日 | 平成3年10月1日(平成18年11月28日に名称変更) |
所有者 | 個人所有ほか |
解説
前医王山(まえいおうざん)の東山麓に位置する香城寺集落には、かつて香城寺と呼ばれる寺があった。香城寺惣堂遺跡は、香城寺が最初にあった場所と考えられ、平成3年に発掘調査が行われた。
この遺跡は、礎石建物跡と堀や土塁、墳墓群など数多くの遺構で構成されている。その中でも惣堂と呼ばれる屋敷跡は、東西57メートル、南北約20~26メートルの広い平坦面にある。惣堂跡を挟む北と南の尾根上には、代々の住職の墓と考えられる墳墓群(ふんぼぐん)が営まれていた。
出土品には、奈良時代後半の須恵器(すえき)をはじめ、平安時代の美濃灰釉(みのかいゆう)陶器(とうき)や土師器(はじき)、中世前期の珠洲(すず)焼(やき)、加賀(かが)焼(やき)などがあり、食器などに使用されていた。
医王山山麓には多くの宗教遺跡が点在している。その中でもこの遺跡は9世紀から14世紀と最も長期間にわたり、かつ大規模なものである。医王山山麓部の中核的な寺院施設であったと考えられ、遺跡の保存状態も良いので、市の史跡に指定された。