旧五箇山街道峠道
- 城端
- 平
- 市指定
- 史跡



概要
名称 | 旧五箇山街道峠道 きゅうごかやまかいどうとうげみち |
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員数 | 6 |
地域 | 城端、平 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 記念物 史跡 |
所在地 | 南砺市若杉・梨谷・相倉・上梨・高草嶺・杉尾 |
指定年月日 | 昭和58年10月14日 平成13年12月18日(平成18年11月28日に統合) |
所有者 | 南砺市 |
解説
五箇山と城端を結ぶ峠道は小瀬峠道・細尾峠道・杉尾峠道などがあるが、朴峠道は古来より最も往来の多かった峠道である。人や牛の背によって、五箇山で生産された塩硝・紙・生糸などを搬出し、桑や楮などの原料・米や生活物資はすべて搬入された。また、加賀藩から五箇山へ送られる流刑人の通る道でもあった。
起点である城端町東新田から打尾谷口までの道は、ほ場整備のため全く残っていない。若杉集落跡の上部を通る林道から唐木峠(682メートル)までの登り道は、自然石を敷いた石畳が残っており往時がしのばれる。唐木峠より人食い谷を迂回する「横わたり」をこすと朴峠(849メートル)に着く。ここが平地区との境界になる。峠道としてはここが唯一冬期間も利用されたので、峠には明治35年(1902)まで常住のお助け小屋があった。明治時代には梨谷川岸で採集された石灰石が農薬として利用されたので、この峠道は歩荷衆で賑わった。