栃原念仏道場跡
- 利賀
- 市指定
- 史跡
概要
名称 | 栃原念仏道場跡 とちはらねんぶつどうじょうあと |
---|---|
員数 | 1 |
地域 | 利賀 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 記念物 史跡 |
所在地 | 南砺市利賀村栃原 |
指定年月日 | 昭和45年8月31日 |
所有者 | 栃原地区 |
解説
かつて栃原集落は、五箇山と井波を結ぶ古い峠越えの要衝で、近辺の村々と比べても大きい集落であった。この集落の念仏道場は、井波瑞泉寺を開いた本願寺五代綽如上人の旧跡と伝えられ、井波瑞泉寺との歴史的な関係が深い場所である。
文明13年(1481)、越中で一向一揆が起こったとき、栃原念仏道場は、瑞泉寺の避難地として考えられていた。また、天正9年(1581)には、佐々成政によって瑞泉寺が焼かれ、同寺七代住職顕秀と弟准秀(後に同寺八代住職)兄弟が、一時、身を潜める場所になっていた。
その後も栃原念仏道場は、長い間集落の人々の心の拠り所であったが、栃原集落が全戸移転により廃村となってしまい、それとともに道場は井波へ移ってしまった。かつて道場があった場所は、史跡「栃原念仏道場跡」としてきれいに整備されている。