元禄三年奉納文(寄進札)
- 城端
- 市指定
- 歴史資料
概要
名称 | 元禄三年奉納文(寄進札) げんろくさんねんほうのうぶん |
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員数 | 1札 |
地域 | 城端 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 有形文化財 歴史資料 |
所在地 | 南砺市細野丸塚215 |
指定年月日 | 昭和61年4月5日 |
所有者 | 細野地区 |
解説
元禄3年(1690)、当地出身の菊池氏は観音堂の地に新たに薬師如来を祀り、堂を建立した。その時奉納した木札の趣意書が現在でも遺っており、かすかに墨痕を読み取ることができる。文面は次のとおりである。
菊池氏先拠越中砺波郡細野村 奉請肥前州神崎郡櫛田大明神 伏祈子孫之繁栄
今恭彫造大明神本地薬師如来当社之本地 観世音菩薩両像奉安 両霊社仰擁護之神伏願護子護孫安心安家
永蒙恩光如日如月 元禄三庚午正月十五日 菊池氏謹白 摂州大阪太平寺先住
明治33年(1900)、武部其文を中心に熊野神社に伝わる伝説をもとに「熊野神社碑」を建立した。それによると菊池氏は、「幼くして高岡へ出るが、その後瑞龍寺の僧となる。努力して後に、大坂太平寺2代和尚となった」と記されている。