血染の名号
- 上平
- 市指定
- 古文書
概要
名称 | 血染の名号 ちぞめのみょうごう |
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員数 | 4幅 |
地域 | 上平 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 有形文化財 古文書 |
所在地 | 南砺市漆谷 |
指定年月日 | 昭和48年12月14日 |
所有者 | 個人所有 |
解説
五箇山合掌の里から、庄川を挟んだ対岸に漆谷集落がある。かつてこの集落は赤尾谷の交通の要所で、天保10年(1839)には戸数も30軒ほどあったが、明治期の道路改良で人の流れが変わり、戸数も著しく減少した。
この集落には古くから「血染めの名号」と呼ばれるものが伝わっている。名号は4幅あり、本願寺8世蓮如上人の真筆と伝えられている。五箇山の真宗門徒が石山合戦に参加する際、この4幅を鮮血で染めて出陣したといわれている。当時の信仰心の強さと、決意を言い伝えるものとして貴重な史料といえる。