善徳寺梵鐘
- 城端
- 市指定
- 工芸品


概要
名称 | 善徳寺梵鐘 ぜんとくじぼんしょう |
---|---|
員数 | 1基 |
地域 | 城端 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 有形文化財 工芸品 |
所在地 | 南砺市城端405 |
指定年月日 | 昭和41年5月4日 |
所有者 | 善徳寺 |
解説
善徳寺には、元和4年(1618)に鋳造された2尺5寸の鐘があったが、宝暦9年(1759)、本堂が再建されたのを機に新しくこの梵鐘が作られた。作者は福野村の鋳物師長井藤吉と若狭国小浜の細工人赤松六兵衛で、当町林道村裏野にて鋳造された。
特徴として、福野鋳物師として現存唯一の作品であること、乳の数が一区に五段五列・縦帯に各二個、計百八乳の型式は、北陸製造の鐘では最初であること、「池の間」の下部に「雲の間」を設け、ここに唐草模様がつくこと、口径に対し鐘身が長いこと、実記された銘が全て陽鋳であること、龍頭の角と鬢に鉄を使用していることが挙げられる。
その後、200年余りの間にヒビが生じ余韻も失いかけたため、昭和48年新たに現在の梵鐘が作られた。