入谷の不動明王坐像
- 利賀
- 市指定
- 彫刻
概要
名称 | 入谷の不動明王坐像 いりたんのふどうみょうおうざぞう |
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員数 | 1躯 |
地域 | 利賀 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 有形文化財 彫刻 |
所在地 | 南砺市利賀村百瀬川字東山111 |
指定年月日 | 昭和45年8月31日 |
所有者 | 入谷地区 |
解説
入谷の旧家甚九郎の屋敷から、家人への夢告によって出土したもので、高さ20センチメートル、砂岩に半肉彫りされている。不動明王像は、遍身の火炎とともに、右手に宝剣(慧刀)をとり、左手に羂索をもつのが基本的であるが、この像では蛇形の竜索を左手にしているのが珍しい。この事実は古くから修験的信仰の霊山と仰がれたきた金剛銅山に、いまも「竜口」の地名が遺ることや、入谷のウジ神社でもある百瀬川の加茂社が、かつて「大日堂」と称されていたことなどと深い関係をもつもので、本像が、金剛堂山をめぐる信仰と歴史の数少ない遺品の1つであることを物語っている。