猛虎図
- 福光
- 市指定
- 絵画
概要
名称 | 猛虎図 もうこず |
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員数 | 1 |
地域 | 福光 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 有形文化財 絵画 |
所在地 | 南砺市福光 |
指定年月日 | 昭和49年6月8日 |
所有者 | 福光宇佐八幡宮 |
解説
福光宇佐八幡宮に掲げられている『猛虎図』は、江戸時代中期から後期にかけて活躍した岸派の創始者岸駒によるものである。
寛延2年(1749)、越中岩瀬に生まれた岸駒は、少年期を金沢で過ごしたといわれている。16歳の頃から、旧福光村など地方を訪ね歩き、絵の修行を行った後、京都に上り写実的で迫力ある画境を開いた。
加賀藩のお抱え絵師となった岸駒は虎の絵を得意とし、文化4年(1807)、十二代加賀藩主前田斉広の命で金沢城、二の丸御殿の襖に虎の絵を揮毫するとともに、翌、文化5年(1808)には地域住民の繁栄を願い、福光宇佐八幡宮に『猛虎図』を描き奉納した。欅の一枚板に金箔をあしらった雄渾な虎の姿は、岸派の特色をよく現わした貴重な作といわれている。