赤祖父石灰華生成地
- 城端
- 県指定
- 天然記念物


概要
名称 | 赤祖父石灰華生成地 あかそふせっかいかせいせいち |
---|---|
地域 | 城端 |
指定 | 県指定文化財 |
種類 | 記念物 天然記念物 |
所在地 | 南砺市東西原 |
指定年月日 | 昭和40年1月1日 |
所有者 | 東西原地区 |
解説
赤祖父川の上流、標高300メートル付近の山中に炭酸泉の湧きでる湧出口がある。
この湧き水は口に含むと酸味があり、湧出口には灰白色または赤褐色の石灰華が沈んでいる。石灰華は、白山火山の噴き出す炭酸ガスを含む地下水が地中で石灰岩の石灰を溶かし、地表に湧き出る際に炭酸ガスが気体となって出ていくため炭酸石灰の沈殿が起こり生成される。
また、石灰華の中に木の葉やコケなどが埋められて形の残ったものを「木の葉石」と呼んでいる。
自然愛護のため、正徳年間(1711~1715)加賀藩はこれを持ち出すことを禁じた。
この生成地域は広範囲に及び、一部が洞窟となりその中には鍾乳石や石筍もできている。これら石灰華に関わる現象は学術研究上、貴重な資料である。
元禄8年(1695)に芭蕉門下の八十村路通が訪れ次の句を遺した。
「しみこみて 石の中にも 木の葉哉」