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善徳寺宝物

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概要

名称善徳寺宝物
ぜんとくじほうもつ
員数絵画39点・彫刻7点
地域城端
指定県指定文化財
種類有形文化財
歴史資料
所在地南砺市城端405
指定年月日昭和54年1月23日昭和55年9月12日(員数変更)
所有者善徳寺

解説

善徳寺の所有する絵画・彫刻は鎌倉から江戸期のものがあり、当時の美術の枠を伝えている。7月下旬に開催される善徳寺虫干し法会で拝観することができる。以下は代表的なものである。
『寒山拾得図』
本図は兆殿司の作と伝えられる、掛幅装の絵画である。本来この図は禅画の部類に入り、真宗寺にふさわしいものではない。寒山・拾得ともに飄逸な人物として描かれ、寒山は文殊菩薩、拾得は普賢菩薩の化身とされる。寒山が経巻を手にし、拾得がほうきを持つ図様が一般的だが、本図の拾得はほうきを持っていない。
兆殿司は明兆という室町初期の画僧である。淡路島生まれで、京都東福寺に住し、殿司の役にあったので、兆殿司と呼ばれた。宋・元の画風を学び、仏画や頂相を描いた。東福寺には五百羅漢図・涅槃図など、今も作品が多く残る。
『木造阿弥陀如来像』
この像は、ヒノキ一木造で、鎌倉時代の製作とされる。両手の印相は上品下生印である。正面の裳の部分全体に火災にあったような跡がある。
『木造聖徳太子像』
この像はヒノキ材の寄木造で、胡粉彩色が施されている。上半身は裸で胸の前で合掌している。裳には鮮やかな緋が残っている。室町時代の製作と見られる。
『蓮如上人坐像』
この像はヒノキ材で、室町時代の製作とされる。蓮如らしい柔和な面持ちが表現されている。善徳寺6代空勝は、本願寺が織田信長と戦った石山合戦に従軍して功をあげ、教如から蓮如自作の本像を送られたと伝えられている。
『空勝僧都坐像』
この像はスギ材を使用した勇壮さを感じさせるなた彫りで、安土桃山時代の製作ある。右手に持つ軍配は石山合戦で空勝が使用したものとされ、左手には念珠をさげている、空勝自身の製作と伝えられる。

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