彩漆鯰模様手付盃盆
- 城端
- 県指定
- 工芸品


概要
名称 | 彩漆鯰模様手付盃盆 いろうるしなまずもようてつきはいぼん |
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員数 | 1枚 |
地域 | 城端 |
指定 | 県指定文化財 |
種類 | 有形文化財 工芸品 |
所在地 | 南砺市城端 |
指定年月日 | 昭和40年1月1日 |
所有者 | 個人所有 |
解説
この盃盆は天保8年(1837)の作で、ヒノキ材の素地に塵・むら1つとどめぬ豪放な塗っ放し(花塗)の手法の上に、大小2匹の鯰を白蒔絵法で描き、背面から腹部へかけて黒、黄土色で鮮やかに面白くぼかしてあって、これに菱、及び鷺草の水草を配して描かれた大胆且つ斬新な構図による作品である。これは小原家一子相伝の白漆蒔絵の特色を表わす代表作の1つで、世上に「治五右衛門の白鯰」と賞賛される。
9代小原治五右衛門雄蔵は、7代稀雄の4男で、8代一白の弟である。天明7(1787)年5月24日に生まれる。幼名北松、若名林房、のちに雄蔵と改め、俳名を山朝と称す。安政6年(1859)10月14日73才で没す。