木造聖観音立像
- 福野
- 国指定
- 彫刻
概要
名称 | 木造聖観音立像 もくぞうしょうかんのんりゅうぞう |
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員数 | 1躯 |
地域 | 福野 |
指定 | 国指定文化財 |
種類 | 有形文化財 彫刻 |
所在地 | 南砺市安居4941 |
指定年月日 | 大正15年4月19日 |
所有者 | 安居寺 |
解説
木造聖観音立像は、真言宗の古寺、安居寺の本尊で、インドから渡来した善無畏三蔵が携えてきた仏像と伝えられている。
カヤ材を用いた一木造りで、像の高さは97cm、上体をやや前かがみにし、右足を踏み出した立ち姿で、宝冠・腕輪などの装身具や天衣・裳・下裳のヒダまで量感豊かに表現されている。また、顔の形や耳はやや長く、眼は切れ長、口元は小さく、総体的に温和な顔立ちで、眼は左手に持つ蓮華のつぼみを見つめ、耳には全国でも珍しい耳礑という「イヤリング」状のものをつけている。
平安時代初期の作といわれ、素朴ななかに神秘性を湛えており、長く秘仏として信仰を集めている。