大滝山ブナ原生林
- 城端
- 市指定
- 天然記念物
概要
名称 | 大滝山ブナ原生林 おおたきやまぶなげんせいりん |
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地域 | 城端 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 記念物 天然記念物 |
所在地 | 南砺市林道字大滝3~8 |
指定年月日 | 平成2年4月26日 |
所有者 | 都久波祢神社 |
解説
山田川の支流、打尾川の水源地である。縄ヶ池より南、三方尾根(1064メートル)から高落場山(1122メートル)の尾根までの扇形の地域で、総面積は90ヘクタールに及ぶ。
寛永4年(1627)の記録によれば、当時すでに「用水山」として「留山」(伐採禁止)の指定を流域34か村が血判による連名で申請している。また明治15年(1882)にだされた、太政大臣・農商務卿連名の「該山林伐木停止通達」の写しも残っている。これらより古くから大滝山の原生林が「水林」として保護されていたことがわかるが、第二次大戦中の昭和18年(1943)に物資不足のため伐採され4割を失ったという。昭和48年(1973)に県の自然環境保全地域に指定されている。
平成2年(1990)に行なわれた調査によれば、一帯はブナ・ミズナラを主体とした原生林で、幹囲り3メートル以上の巨樹が100本以上あり、ユキツバキ・オオカメノキ・マルバマンサク・ヒメアオキ等が林床植物となっている。高落場山から三方尾根までは遊歩道が整備されており、ブナの巨木の中を自然観察が出来る県内でも貴重な場所となっている。