井口神明宮板碑と覆屋
- 井口
- 市指定
- 歴史資料

概要
| 名称 | 井口神明宮板碑と覆屋 いのくちしんめいぐういたびとおおいや |
|---|---|
| 地域 | 井口 |
| 指定 | 市指定文化財 |
| 種類 | 有形文化財 歴史資料 |
| 所在地 | 南砺市井口263 |
| 指定年月日 | 昭和62年12月26日(平成18年11月28日に種別名称変更) |
| 所有者 | 神明宮 |
解説
板碑とは、板状に加工した石で作られた供養塔の一種である。この板碑は、安山岩質の自然石を使用し、中央部に梵字と蓮華座を刻んだ装飾的なものとなっている。高さは約80センチメートルと大きく砺波地方では珍しい。刻まれている梵字は「バン」で、金剛界大日如来を意味する。彫刻や蓮華座の特徴から南北朝末期のものと考えられる。板碑は、現在地から東へ約600メートルの八幡社旧地「ハチマンドウ」から移されたものと伝えられている。
板碑の覆屋は、木造瓦葺で、桁行、梁行とも一間、屋根は緩勾配の切妻屋根で、当初は板葺であったと考えられる。正面桁行中央に引分け板戸があり平入りの形をとる。板壁内面に天明5年(1785)の墨書があり、建築年代が明らかである。