井波の蚕堂
- 井波
- 市指定
- 建造物
概要
名称 | 井波の蚕堂 いなみのかいこどう |
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員数 | 1棟 |
地域 | 井波 |
指定 | 市指定文化財 |
種類 | 有形文化財 建造物 |
所在地 | 南砺市井波3057 |
指定年月日 | 平成15年11月27日 |
所有者 | 井波八幡宮 |
解説
八幡宮本殿の西南側に、城跡の土塁が連なり、その内側高台に飼蚕堂とも呼んでいる養蚕社がある。井波の蚕堂は、「こがいさま」とよんでいる蚕の霊を祀るために社殿がつくられたものである。
江戸時代の井波町は絹織物の生産が盛んで、町のあちこちに小規模の織場があった。よりよい蚕を飼育して質のよい産卵を促すためには、安定した気温や風害のない自然の条件も大切であり、人々は、よりよい蚕種ができるようにと、この養蚕社で祈った。
文久元(1861)年に創建された蚕堂の社殿は、井波の宮大工松井角平が建造した。小堂ではあるが、見事な木組みと細工が施され、随所に井波大工の技が見られる。本殿の両脇には、蚕にかかわる馬や桑葉の彫り物もある。