文化芸術まつり

獅子舞

獅子舞の画像
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解説

<獅子舞について>
獅子舞は、南砺市内各集落で受け継がれている、最も身近な伝統文化・伝統芸能の一つです。春祭りで豊作を祈念して演じられたり、秋祭りに五穀豊穣に感謝して演じられたりすることが多く、南砺市では春から秋にかけて、様々な地域で獅子舞を楽しむことが出来ます。

獅子舞とは、獅子と獅子あやしなどで演じられる民俗芸能で、獅子頭を操る「頭持ち」、胴幕を支える「獅子方」、獅子の相方として踊りを舞う「獅子あやし」、笛や太鼓などで演目を伴奏する「囃し方」によって構成されています。獅子自体は、頭持ちと獅子方で構成されており、二人のものを「二人立ち獅子」、胴部に複数人が入るものを「百足獅子」と呼んでいます。獅子あやしは、天狗、シシトリ、シシウチ、キリコ、金蔵など、容姿や人数において多種多様で、獅子舞の分類の目安の一つとなっています。

 

<獅子舞の分類>
富山県内の獅子舞は、その形態によって下記の10種類に分類されています。

 芸能の獅子舞  百足獅子  氷見獅子  氷見型百足獅子
 五箇山型百足獅子
 砺波獅子  砺波型百足獅子
 加賀型百足獅子
 射水獅子  射水型百足獅子
 二人立ち獅子  金蔵獅子  二頭型金蔵獅子
 一頭型金蔵獅子
 下新川獅子  下新川型天狗獅子
 越後型神楽獅子
 行道の獅子  行道獅子

南砺市では「五箇山型百足獅子」「砺波型百足獅子」「加賀型百足獅子」の形態が多く見られますが、平、利賀、井波、福野地域の一部地域では、「二人立ち獅子」も行われています。二人立ち獅子は、「金蔵獅子」と「下新川獅子」に分類されますが、南砺市内で行われている二人立ち獅子は「金蔵獅子」であると見られます。


●五箇山型百足獅子

五箇山や城端地域周辺を中心に分布する、大型の百足獅子です。胴幕を張る竹の輪は、左右二人の10名程度によって支えられ、大きな胴部となっています。獅子あやしは子どもにより演じられ、シシトリボウが用いられます。江戸時代末期に、氷見の大工が五箇山に伝えたとされています。演目は氷見獅子ですが、外形は加賀や砺波の影響を受けているとされます。


南砺市上梨(平)の獅子舞

 

●砺波型百足獅子
砺波平野一帯から射水平野の南部にかけて分布する、大型の百足獅子です。竹の輪で胴幕が円筒形に形作られ、複数の者が両手で支えます。二人一組の子どもによる獅子あやし(シシドリ)が、棒や薙刀などの武具を主体とした採り物を用いて、リズミカルな演目を演じます。加賀獅子が伝播したものと考えられており、加賀獅子を基本として氷見獅子などの影響を受けて成立した獅子舞です。


南砺市遊部(福光)の獅子舞

 

●加賀型百足獅子
福光地域の市街地で伝承される百足獅子です。石川県に分布する加賀獅子で、竹の輪で一際大きく膨らませた胴部と獅子頭は、麻縄などで繋がっています。胴幕はほとんど動かず、胴幕から少し離れた獅子頭だけが上下左右に舞います。獅子あやしは、シシドリと呼ばれ、棒術を主体とした武道系の演目を行います。


南砺市天神町(福光)の獅子舞

 

●二頭型金蔵獅子
神通川流域の富山市南部地域に分布する、二人立ち獅子です。雌雄二頭の獅子が対となり、獅子頭を持つ頭持ちと胴幕を支える獅子方の2名で構成されます。獅子あやしは子どもが、キンゾウ、オドリコ、ササラ、サンパサなどを演じ、様々な採りものを用います。北飛騨地方から伝播したとされています。

 

●一頭型金蔵獅子
神通川中流域の旧八尾町から旧婦中町の里山地域に分布する、一頭のみの二人立ち獅子です。獅子方は頭を持つ前足と胴幕を支える後ろ足の2名で構成されます。獅子あやしはシシウチと呼ばれるキンゾウで、御幣や槍などの採りものを持ちます。北飛騨地方から伝播した二頭型がさらに拡散して一頭型に変化したものとされます。


南砺市専勝寺(井波)の獅子舞

地図

参考文献

・富山県教育委員会『富山県の獅子舞-富山県内獅子舞緊急調査報告書-』1979年
・井波歴史民俗資料館『獅子頭写真集』1980年
・富山県教育委員会『とやまの獅子舞』2006年
・富山県の獅子舞活性化マスタープラン研究委員会『富山県の獅子舞芸能と祭礼-獅子の芸能と行事の現状-』2006年

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